2024-02-28

表現について

 表現がよく分からないと言うことを聞きます。審査員として何校も聴いても表現しているのはほんの数校です。f〜p,crece,dim,ten.marcなどアーテキュレーションを変えるのも当然です。
 
 よく音楽は言葉のようにと言いますが、自然に考えると分かるかと思います。例えば「はし」と読む時、橋、箸、端と意味によってアクセントが変わりますよね。ちなみに僕は茨城出身なのですが、茨城弁にはこの区別がないのです。かなり苦労しました(^^;)
 
 脱線しましたが、音楽にも自動的に付けるアクセントがあります。 
 
例えば 
1、1拍目。4拍子なら、強、弱、中強、弱、など基本ですね。 
2、ワルツの後打ちの2拍目 
3、マズルカなら3泊目 
4、シンコペーションになったらアクセントの移動 
など、基本的なルールが沢山あります。これらを守るだけで音楽的に聴こえてきます。
 

「おじいさんの古時計」を使った表現を感じる例

 まず表現は自然であることが一番です。もちろん例外もありますが、ここでは自然な表現を書いておきます。
 
「おじいさんの古時計」を最初の4小説をまず歌ってみましょう。
「🎶大きなノッポの古時計、おじいさんの時計🎶」まずはここまでです。
 
 この歌詞の中でどの歌詞を強調したいですか?普段の会話でも強調したい時はまず一段声を大きくしますね。 同じように「大きな」「ノッポの」「古時計」「おじいさんの」「時計」この5つの言葉で考えてみてください。
 
 実験しましょう。まず。「大きな」を強調したかったらそれを大きめの声で歌うのです。同じように「ノッポの」を強調したりして5つの言葉をそれぞれ強調して歌ってみましょう。どの言葉を強調すれば良いかは本当の正解はありません。 
 
 気づいて欲しいのは強調した言葉がたっぷりする、ということです。音楽的に言えば「タメる」ということですね。「テヌート」になるかも分かりません。そしてタメたら戻す。これが鉄則です。タメたままだったらテンポが遅くなりますからね。 
 
 ではそれを意識してもう一度強調する言葉を最初に決めて歌ってみましょう。強調の前はcrece,強調後はdim.をつけてみましょう。そうして歌うと音楽に流れが出てきませんか?これが表現する第一歩なのです。 
 
 お試しあれ!!
 
後日わかりやすく楽譜でアップいたします。遅くなったり、待ちきれなかったら直メールか掲示板に書き込んでくださいね。

アーティキュレーションのついていない音の演奏の方法

 
楽譜にはほとんどの場合、アーティキュレーションが所々についています。でも、全部の音には付いていませんよね。

全部の音についていたら、返って楽譜が読みづらくなってしまいますからね。
 
では、なんで全ての音にアーティキュレーションが付いていないのでしょうか?
作曲家はアーティキュレーションが付いている音だけに、音楽的な指示をだしているのでしょうか?

作曲家になったつもりでゆっくり考えてみましょう・・・・・
 
答えは出ましたか?
 
もし答えが出なくても、考えるのがとても良いことなのです。
考えを積み重ねる事によって、少しづつ理解が深まりますから。。。。
 
本題に戻ります。 
 
作曲家は本当は全ての音にアーティキュレーションを付けたいのです。
ただ、そうしてしまうと、前述した通り楽譜が読みにくいですよね。
 
だから演奏者は、どんなアーティキュレーションなのかを考える必要があります。
 
同じ四分音符でも、tenutoテヌート、marcatoマルカート、staccatoスタッカート、seccoセッコ。音の長さだけでも、ざっくりこんなにあります。

それを、その楽曲の流れで決めて行くのですね。
リズム自体も、楽譜では書き切れません。

例えば、上の方に書いたウィンナーワルツ。
この独特のリズムを楽譜に書くとなると、32分音符や64分音符まで書かなくてはなりませんね。

ウィンナーワルツのリズムは、ウィーンの訛りを表現しているのです。
 
ウィーン訛り、っても分かんないって方いらっしゃると思います。
僕も演奏はしていますが、話言葉ではわかりませんからご安心ください(^^;;;
 
なので、分かりやすく日本語に置き換えましょう。

「なんでやねん!!!!」
声に出して読んでみましょう。ネイティブな大阪の人が言うように。

すると、「で」「や」が強調されますよね。
 
お気づきになったと思います!!!!
 
アーティキュレーションが書いてなくても、自然に「どのように話すか=演奏するか」が見えてきます。
 
もし自然に見つけられなければ、スコアをよく読んで、パズルを解いていくように考え抜くのです。
 
 
スラーとかのアーティキュレーションもあります。

分かりやすいメロディーでしたら、スラーが付いてなくても、フレーズの切れ目がわかります。
 
スラーを無視したり、変なところでフレーズを切ると、伴奏も変えますし、カウンターメロディーも変えなければならなくなり、ややこしいことになってきます。
 
これも日本語に置き換えてみましょう。
「ここではきものをぬいでください」

さて、どう読みますか?
「ここで、はきもの(履き物)をぬいでください」
「ここでは、きもの(着物)をぬいでください」
 
意味が全く違いますね。このような事を「ぎなた読み」と言うそうです。ググったら出てきました。日本古来から伝わっていた事なんですね。勉強になります(^^)
 
 
音楽に戻します。
 
フレーズ感が違うと全ての演奏が変わってきます。

なのでスラーがついていないフレーズの切れ目には充分注意が必要ですね。
 
楽譜にはいろいろなことが書いていたり、あえて書いていなかったりします。
 
そこを見分けることにより、表現力がアップしますよ。