2018-11-24


Q&A 息が長続きしません


Q 息が長続きしません

 私はTrbを始めて6年目になります。しかし、息が8拍しか持ちません。やはり、私の体には合ってないのでしょうか。ちなみに身長は150cm弱です。肺活量を多くするためにジョキングもしてみました。が、息が続かないのです。もし、楽器を帰る必要があるのでしたら、どんな楽器がいいのでしょうか。音はいいとほめられます。

A 深呼吸するように意識してみよう


あなたは普段の生活で言葉を話すときは息が続かないでしょうか。チェックしましょう。「ア~」と歌ってみます。どうですか。きっと息は続くと思います。
 ではどこに原因があるのでしょうか。それは声を出す声帯に当たる、唇です。息を無駄に使ってしまい効率よく唇が振動していないのです。マウスピースでバズィングすると音になっていない息の音がかなり聞こえるはずです。この息の音がしなくなれば効率良く唇が振動している事になります。
 その練習法は自分が一番出しやすい音をmfでロングトーンします。そのまま音を小さくしてppのまま美しい音でロングトーンし、ノーアタックで吹きます(譜例1)。その時の唇の振動を感じより細かく振動するイメージをもって練習します。このイメージを持つだけで唇はより細かく振動しやすくなります。その時口の中の容積を変えたり、のどやアンブシュアを一切動かさないように注意します。
 次に考えられる原因は肺活量ですが、肺活量を増やすより普段の生活で20%~40%しか使っていない肺を100%近く使えるようにトレーニングします。
 ジョギングをしたことはとても素晴しい事です。何とか上達しようと情熱が伝わってきます。基礎体力が付けば演奏は少しは楽になります(私は水泳をしています)。しかし残念ながら楽器を演奏するのに必要な筋肉や肺の周りの筋肉のトレーニングと多少違います。  まず今月号の私のセミナーの肺のウオームアップをします。そして楽器を持たずにこのトレーニングをします(譜例2)。そして常に深呼吸するように意識します。これだけで1、2日で成果が現れます。
 またクレシェンド、デクレシェンドの練習の効果的です(譜例3)。
 ただ息が8拍しかもたないと言いますが音量、音域、テンポによって違ってきます。私の肺活量は約5000mlでメゾフォルテ、4分音符=60で8拍のロングトーンがやっとです。




 楽器を演奏するのに何が大切なのでしょうか。長く音を伸ばすことより良い音で演奏するほうがよほど大切です。そして良い音で吹くことをいつも心がけていれば自然に長く吹けます。
 身長150cm弱とありますが演奏には大きな影響はありません。その位の身長の女性で素晴しいプレイヤーは何人もいます。むしろ力ずくで吹かないので力まないで演奏ができます。
 楽器はあなたの楽器を見ていないので変える必要があるか分かりません。もし変えるのなら6ポジションも届きにくいのでF管付き、豊かな響きを出しやすいので太管の楽器を勧めます。また注意しなければならないのは同じ品番の楽器でも響きが全然違うものです(使い物にならない楽器もある)。
こればっかりはプロに選定してもらうか、よほど信頼のおける楽器店で購入しましょう。
 良い演奏をたくさん聴いてどんどん上手になりましょう。
   沼田 司/バストロンボーン奏者